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『ANREALAGE』オンラインストアにアップ&世界の舞台へ

2014.08.10|アイテム紹介, つぶやき

本日オンラインストアに『ANREALAGE』の新作アイテムをアップさせていただきました。

今シーズンのテーマは“SEASON”

春も夏も、秋も冬も。
暑い日も、寒い日も。
肌身を離れず、季節を巡る。
来るものを祝い、去るものを祝う。
今シーズンのアイテムほとんどにOUTLAST(アウトラスト)が使用されております。
OUTLAST(アウトラスト):NASAが開発した技術。暑いときでも寒いときでも、衣服内の温度を常に快適にコントロールする最先端の温度調整素材で す。
外気温に関係なく、炎天下の日にも暑くなり過ぎないように、また極寒の場所でも寒くなり過ぎないように、24時間常に快適な肌の表面温度をキープしよ うと働きかけます。
暑くなると体からの余分な熱を吸収し、寒くなると蓄えていた熱を放出するという働きで、人間が快適さを感じるとされる体感温度 32℃±1℃へとコントロールします。
衣服内の温度が一定に保たれることで春夏秋冬、年間を通して着用出来る衣服が誕生します。 

ファッションのシーズンは”春夏”(S/S)と”秋冬”(A/W)に分かれてはいるがその境目は曖昧。そのシーズンを越える服作りを目指したとデザイナーの森永さん。

アウトラストという最新技術がそれを可能にしています。

例えば、普通は真夏にコートは羽織れないですが、アウトラストを裏地に使用したコートであれば真夏でも着用出来たり、ニットを夏に着る、もちろんその逆も可能になります。
(限界はあります)

今まで想像もしなかったことを、発想を換えること・最新の技術を使うことにより可能にする。

「これは○○○」といういわゆる常識や、脳内に勝手にすり込まれているイメージみたいなものを疑い、それを幾度となく壊し、覆していく服作りにはいつも「ハッ」とさせられます。

これからまだまだ入荷致しますのでお楽しみに。

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そして、8月1日に素晴しいニュースが解禁されました。


ANREALAGEは、2015 S/S コレクションよりパリコレクションに進出することとなりました。
東京で発表を続けて十年、私達は一歩ここから踏み出し、一つ先の舞台へ進みます。

デビューコレクションの日時は、2014年9月23日17時(予定)(日本時間 2014年9月24日0時)。
パリファッションウィークの初日に、公式カレンダーのオンスケジュールにてデビューショーを発表します。


ショーの演出は今まで通り金子繁孝が行い、映像はRhizomatiksの真鍋大度が担当します。

また9月22日より、渋谷のパルコミュージアムで開催された展覧会「A REAL UN REAL AGE」のパリ巡回展を、セレクトショップ「L’ECLAIREUR(レクレルール)」を会場にして開催します。

コレクションで新作の発表をすること、展覧会でこれまでの軌跡を示すこと、それらを同時に行うことで、アンリアレイジが一貫して追求してきた服作りに対しての信念を伝えようと思います。

たとえ発表する場所が変わっても、変わらず私達らしい服づくりを貫き、時間をかけて、丁寧に、一つの道をつくり続けます。


ANREALAGE
森永邦彦


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2010年10月頃、僕はANREALAGEの展示会に行きました。
まだSeltieというお店は存在していないとき。
物件も決まっていなく、お店の名前もまだ無かったかもしれません。
独立をしてお店を持つにあたり、どうしてもANREALAGEを扱いたく、当時働いていたお店の方々に無理を言い、自分の独立と同時に「(名も無い)当店」にて扱わせてほしいという旨を話しました。
そして扱わせていただけることになり、展示会に行きました。
森永さんとはもちろん以前にも何度かお話をしていましたが、店もなければ経験も浅く、「この店に商品を置いて大丈夫なのか・・」と疑われても同然な僕の言葉を受けて森永さんは「いいですよ」と顔色変えず静かな声で言ってくれたのを鮮明に覚えています。
そこからSeltieにてANREALAGEを扱わせていただきました。
どうしてもANREALAGEを扱いたかった。
明確な理由があったわけではなかったけれど、不思議と可能性みたいなものしか感じられませんでした。(当時の僕でもはっきりと分かるような可能性を)

遂にANREALAGEは世界へと舞台を移します。

森永さんから直接そのことをお聞きしたときには鳥肌がたちました。

異例となる公式スケジュールでのパリコレ参加。

森永さんとやりとりをした中で一番心に残ったのが、

得るものも、失うものもあるけれど、正面切ってぶつかれるとき。
凄く怖いですが、愉しんでやってみようと。

コレクションまでのこの地獄をのりきります。

一部を略させていただきましたが、”怖さと愉しさ”、”地獄”との言葉を聞いて、戦うっていうのはこういうことなんだと。

辛いことや大変なことは多々あるけれど僕は地獄を見ていないなと。
地獄みるくらい戦っていないなと。
僕は9月に森永さんの戦いを見にパリに行きます。ANREALAGEのショーを見に行く為にパリに行きます。
2014年9月、
もしくは半年後、
1年後か
5年後か、
10年後か、
きっといつの日か、いや絶対、変わるんだと思います。
僕は世界が、歴史が、変わるのをこの目で見たい。それを伝えていきたい。
心から、ずっと応援しています
Seltie 宮下